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【ラバージグ論】ラバーの種類による特徴、使い分けを解説

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釣り人

そういえばラバージグってファインラバーとシリコンラバーの2種類があるよな。
素材が違うのはなんとなく分かるけど、それ以外で知っておいた方が良い特徴とかあるのかな?

ラバージグラバー種類による特徴と使い分けが知りたいな。

本記事はこのような疑問をお持ちの方に向けて書きました。

へたっぴ

こんにちは、へたっぴ(@hetappi_blog)です。

ラバージグが大好きでかなり勉強したので、みなさんに共有します!

今も昔も変わらず、多くの釣り人に愛されているバス釣りのド定番「ラバージグ」。

「カバーを撃ってよし、広範囲を巻いてよし、ボトムを探ってよし」の、まさにバス釣りのオールラウンダーという表現がぴったりです。

そんなラバージグの素材には、ファインラバーとシリコンラバーの2種類があるのはご存知でしょうか?そして、どちらも「ラバージグ」という名前がついていますが、得意な状況・アクション等に少し違いがあります。

へたqっぴ

「どちらが良いか?」ではなく、適材適所です!

特徴や得意なシチュエーションを理解して使い分けるようにしてくださいね!

本記事では、そんなラバージグのラバー素材にフォーカスを当てて特徴や使い分けを解説していきます。

本記事の内容
  1. ラバージグのラバー素材(ファインラバー・シリコンラバー)それぞれの特徴
  2. ファインラバー・シリコンラバーの使い分け

ラバージグのラバー素材はファインラバーとシリコンラバーの2種類

ファインラバージグとシリコンラバージグ

ラバージグのラバー素材には、ファインラバーとシリコンラバーの2種類があります。

モノとしては同じ「ラバージグ」なのですが、深掘りしていくとその特徴や使い分け・出しどころの違いが見えてきます。

へたっぴ

ちなみに。

現在、釣具屋さんで並んでいるラバージグのほとんど(9割以上)がシリコンラバーです。ファインラバーのラバージグは激レア商品なので、見つけた時は大人買いした方が良いかもです!

※ボクはネット(楽天市場)で買ってます。

ファインラバーとシリコンラバーの特徴をそれぞれ解説

ファインラバージグとシリコンラバージグ

それでは、ファインラバー素材のラバージグとシリコンラバー素材のラバージグの違いや特徴をそれぞれ見ていきましょう。

本記事の内容は、「同じメーカー・同じ重さのラバージグにおいて」という前提で書いています。

ヘッド形状やラバーの太さ・本数などが変われば、違った結果になる場合があります。

ファインラバー(ゴム)素材のラバージグ

ファインラバー素材のラバージグ

10年くらい前までは「ラバージグ=ファインラバー」なのが当たり前なくらい、ラバージグ市場の主流だったファインラバーのラバージグ。

しかし現在はシリコンラバーのラバージグの台頭で、主役の座を明け渡してしまった感は否めません。

ファインラバーのラバージグは、シリコンラバーのラバージグと比べてなんか色がビミョー。

釣具屋さんで両方見つけたら迷わずシリコンラバーを買う。

このような方も多いのはないでしょうか?

確かにその通り。しかし、そんなファインラバーのラバージグにもシリコンラバーを凌ぐ良いところもあります。

良いところ・悪いところも含めて、大きく分けるとファインラバーのラバージグの特徴には以下の5点が挙げられます。

ファインラバーの特徴
  1. ラバーが柔らかい
  2. ラバーの浮力でフレアする
  3. 低水温でもしっかり動く
  4. カラーは限られている
  5. 手入れが少し面倒

ラバーが柔らかい

1つ目は、「ファインゴムラバーはシリコンラバーに比べて柔らかくしなやか」という点。

これによる特徴は以下の3点です。

  1. フォールスピードが速くなる
  2. フォールから着底後のフレアまでのシルエット変化が大きい
  3. 水押しは控え目
フォールスピードが速くなる。

ファインラバーは、シリコンラバーと比べて柔らかくしなやか。これはつまり、フォールの際はファインラバーがシリコンラバーよりコンパクトになりフォールスピードが速くなるということです。

へたっぴ

これはあくまで「ラバージグのボリュームが同じ場合において」のことです。

実際のところは、ファインラバー素材のラバージグはソークしてボリュームアップさせるので、フォールスピードは結構遅めです!

参考【ラバージグの使い方教えます】春のバス釣り鬼フッキング!釣れる秘密を実践します!

フォールから着底後のフレアまでのシルエット変化が大きい

先ほどお伝えしたとおり、柔らかくしなやかなファインラバーはフォールの際にシリコンラバーよりコンパクトになります。

そして着底後はラバーがフレアして、シルエットが大きく変わります。さらに次のアクションでまたラバージグがコンパクトになり、その後の着底で大きくフレア。

つまり、【小⇄大】のシルエットの変化を特に作り出すことができるということです。このような不規則で生命感たっぷりな動きはラバージグの1番の魅力であり、ずっと釣れ続けている理由でもあります。

へたっぴ

もちろん、シリコンラバーのラバージグもフォール〜着底〜フレアの中でシルエットは変わりますよ!

ただ、ファインラバーのラバージグと比べると、どうしてもぎこちない動きに見えてしまいます。

水押しは控え目

ファインラバーは柔らかくしなやかなので、水押しという面ではシリコンラバーよりもアピール力は弱めです。

アピール力を求めるときは物足りなく感じてしまうかもしれません。

へたっぴ

とはいっても、水押しが弱いことが単純にデメリットとなるわけではありません。それが逆に良かったりもするので、あくまで特徴として認識しておいてくださいね!

ラバーの浮力でフレアする

ファインラバーのラバージグの2つ目の特徴は、「ファインラバーの浮力でフレアする」ということです。

シリコンラバーは曲がったラバーが元に戻ろうとする反発力でフレアするのに対し、ファインラバーはラバーの浮力でゆっくりとフレアします。

水に馴染みながら艶かしくフレアするナチュラルさは、シリコンラバーには出せないファインラバー特有の動きといえます。

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低水温でもしっかり動く

3つ目の特徴は、「低水温でもしっかり動く」ということです。

低水温期は理論上、水の比重が重たくなるのでワームやシリコンラバーのラバージグの動きが悪くなるのですが、そのような状況でもファインラバーは本来の動きをキープしてくれます(実際は、ファインラバーの方がシリコンラバーよりもそもそもアクションが艶かしいというのがボクの持論です※詳細は割愛します)。

要するに、水温の低下でアクションの質がほぼ落ちないということです。

カラーは限られている

ファインラバーはシリコンラバーに比べてカラーが地味でバリエーションも少ないです。これは、水質などによって細かくカラーを変えたい方にとって選択肢が少なくなってしまうということです。

へたっぴ

ファインラバーのラバージグは、大体ですが以下の5系統の色しかありません(チャートやホワイトは絶滅危惧種といっても過言ではないくらい流通していないので、実質3系統です)。

  1. ブラック
  2. レッド/ブラウン
  3. ブルー/パープル
  4. グリーン/チャート
  5. ホワイト

また、ファインラバーは性質上、

  • 透けたカラー
  • ラメの入ったカラー

は作ることができず濃い単色のみのカラーになるので、メーカーの違いによるカラーリングの差はほぼありません。

手入れが少し面倒

ファインラバーのラバージグは、使用前・使用後ともにお手入れをする必要があります。

具体的には、以下の3点です。

  1. 使用前にソークをする
  2. 使用後は水気を取る
  3. 使用後はトレーラーワームを外す
使用前にソークする

ファインラバーのラバージグは、使用前にソークすることが必須と言っても過言ではありません。簡単にできるので、ファインラバーのラバージグを使う場合は必ずするようにしましょう。

へたっぴ

ちなみに、ラバージグをソークすると

  1. カラーの発色がキレイになる
  2. フレアがさらに艶かしくなる

といったメリットが得られます!

使用後は水気を取る

これはファインラバーのラバージグに限らずすべての釣り道具にいえるのですが、使用後はしっかりと水気を取るようにしましょう。

これだけで釣り道具を錆や劣化からかなり守ることができるので、「釣りから帰ったら水気を取る」はルーティン化するようにしてくださいね。

へたっぴ

ケースの蓋を開けて1日放置すればほぼ乾きます!

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使用後はトレーラーワームを外す

「まだ全然使えるのに…」と思われるかもしれませんが、釣行後はトレーラーワームを外すようにしましょう。

トレーラーワームを外さずに付けっぱなしにすると、

  • フックが錆びる(塩入りワームの場合は顕著です)
  • ファインラバーが溶ける

ので注意が必要です。

ワームを1つ消費することになりますが、ラバージグを1つダメにするよりはマシだと考えるようにしてください。

へたっぴ

悪い例として、トレーラーワームを約8ヶ月つけっぱなしにした写真を貼っておきますね(ちょっと閲覧注意です)。

壊れたラバージグ
へたっぴ

これはファインラバーとシリコンラバーの両方が使われているラバージグ(ゼロワンジグストロング/O.S.P)なのですが、赤丸で囲ったファインラバー部分が溶けているのがお分かりいただけるかと思います。触るとノリの佃煮みたいにどろっと溶けるので「あ、ジグ終わったわ。」と切なくなります。

一方、緑丸で囲ったシリコンラバーの部分は問題ありませんでした。ファインラバーとシリコンラバーでは、耐久性が大きく違うようです。

冒頭でもお伝えしましたがファインラバー素材のラバージグは常に品薄状態なので、簡単な手入れを怠ってラバージグをダメにしないように気をつけましょう。

シリコンラバー素材のラバージグ

シリコンラバー素材のラバージグ

ここからは、シリコンラバー素材のラバージグの特徴を紹介していきます。

ファインラバー素材のラバージグの特徴と相対する項目が多くすでに紹介した事柄もありますが、おさらいのつもりでご覧ください。

ご紹介する特徴は以下の4点です。

シリコンラバーの特徴
  1. ラバーが硬い(ハリがある)
  2. 豊富なカラーリング
  3. 低水温は苦手
  4. 手入れがラク

ラバーが硬い(ハリがある)

シリコンラバーはファインラバーよりも硬くハリのある素材でできています。これにより、ファインラバーとは違った以下の2つの特徴が出てきます。

  1. フォールスピードが遅め
  2. キビキビとした強い水押しのフレア
フォールスピードが遅め

ハリのあるシリコンラバーのラバージグは、ファインラバーのラバージグと比べ水の抵抗が大きいのでフォールスピードが遅くなります。

へたっぴ

「フォールが遅い=ダメ(or良い)」ということではありません。あくまで特徴として把握しておいてください!

ちなみに、ラバーのカットの仕方でもフォールスピードに差が生まれます(以下の記事で解説しています)。

ラバージグのラバー・ブラシガードをカットチューンする効果と方法

キビキビとした強い水押しのフレア

1本1本が硬くハリのあるシリコンラバーのラバージグは、ラバーの反発力で強くキビキビとフレアします(曲がったヘビーロッドが元に戻ろうとするようなイメージです)。ファインラバーのように水に馴染んだ艶かしいフレアは出せませんが、強く水を押すアピール力が魅力です。

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豊富なカラーリング

シリコンラバーにはクリア系や鮮やかなビビットカラー、そしてラメ入りというように豊富なカラーバリエーションがあります。これはファインラバーには無い大きな特徴です。

へたっぴ

釣具メーカーのHPを見ると分かるのですが、ファインラバーのラバージグとシリコンラバーのラバージグではカラーラインナップの差が段違いです。

カラーの選択肢の多さは、シリコンラバーの大きな魅力ですね!

手入れがラク

耐久性が高く手入れがラクなのもシリコンラバー素材のラバージグの特徴です。

ファインラバー素材のラバージグは、

  1. 使用前にソーク
  2. 使用後は水気をしっかり取る
  3. 使用後はトレーラーワームをはずす

という3点がマストなのに対し、シリコンラバーのラバージグは、

  1. 使用後は水気をしっかり取る

だけでほぼOKです。

へたっぴ

理想を言えば使用後にトレーラーワームを外す方がもちろん良いですが、先ほど紹介したように8ヶ月くらい付けっぱなしでもシリコンラバーは劣化しなかったのでそのままで大丈夫だと思います!

水気をしっかり取るのはマストです!

※塩入りのワームをトレーラーにしている場合は、フックの錆に注意しましょう。

【小まとめ】ファインラバーとシリコンラバーの特徴一覧

へたっぴ

ここまでのポイントを箇条書きでまとめておきます!

ファインラバーのラバージグの特徴一覧

  1. ラバーが柔らかい
    • フォールスピードが速くなる
    • フォールから着底後のフレアまでのシルエット変化が大きい
    • 水押しは控え目
  2. ラバーの浮力でフレアする
  3. 低水温でもしっかり動く
  4. カラーは限られている
  5. 手入れが少し面倒
    • 使用前にソークする
    • 使用後は水気を取る
    • 使用後はトレーラーワームを外す

シリコンラバーのラバージグの特徴一覧

  1. ラバーが硬い(ハリがある)
    • フォールスピードが遅め
    • キビキビとした強い水押しのアクション
  2. 豊富なカラーリング
  3. 低水温は苦手
  4. 手入れがラク

ラバーの種類による使い分け

ここまでご紹介してきたファインラバーとシリコンラバーの特徴を踏まえ、具体的な使い分けについて解説していきます。

今回は、以下の5例について解説します。

  1. カラーにこだわりたい場合
  2. スローに誘いたい場合
  3. 低水温期のバスフィッシングで使いたい場合
  4. 水押しを強くしたい場合
  5. JB/NBCトーナメントで使いたい場合

カラーにこだわりたい場合

カラーにこだわりたい場合は、シリコンラバー素材のラバージグがかなり優勢です。

ファインラバー素材のラバージグもブラウンやブルーといったカラーはあるのですが、

  • クリアウォーターでの釣りで特に力を発揮してくれる、ベイトフィッシュのような白く透けたカラー
  • 甲殻類を思わせる赤やオレンジ系のカラー
  • アクションさせるとキラキラ光るラメ入りのもの

などは、ファインラバーでは作ることができません。なので、カラーにこだわりたい場合はシリコンラバー素材のラバージグがおすすめです。

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スローに誘いたい場合

スローに誘いたい場合は、ファインラバー素材のラバージグがおすすめです。理由は、ファインラバーの方がシリコンラバーよりもフレアがダイナミックで艶かしいからです。

スローな展開ということは、放置(ポーズ)の時間が長くなるということ。そのような場合でもファインラバー素材のラバージグは自発的に動いてくれるので、バスを誘い続けてくれます。

へたっぴ

釣り人がアクションを仕掛けて創り出す動きより、ラバージグやワームの自発的な動きの方がよく釣れるのは有名な話ですよね!

低水温期のバスフィッシングで使いたい場合

低水温期のバスフィッシングで使いたい場合は、ファインラバー素材のラバージグがおすすめです。

理由は、「そもそもファインラバー素材のラバージグの方が、シリコンラバー素材のラバージグよりもアクションが艶かしいから」です。

スローな展開が多くなる低水温期のバス釣りには、ファインラバーの特徴がよく合います。

へたっぴ

しかし、絶対にファインラバーという訳ではありません(シリコンラバー素材のラバージグも、低水温期でしっかりと動いてくれます)。

【ラバージグ】ファインラバーとシリコンラバーのフレアを水温別に比較

水押しを強くしたい場合

水押しを強くしたい場合は、硬くハリのあるシリコンラバー素材のラバージグをおすすめします。

柔らかくしなやかなファインラバーと違い、水を大きく動かしてくれるのでアピール力がUPします。

へたっぴ

個人的なおすすめは、以下のようなヘッド側のラバーを半分ほどカットしたシリコンラバーのラバージグです!

ラバーカットの例

ラバージグのラバー・ブラシガードをカットチューンする効果と方法

JB/NBCトーナメントで使いたい場合

JB/NBC主催のトーナメントでラバージグを使いたい場合は、シリコンラバー素材のラバージグ1択です。

理由は単純。JB/NBC主催のトーナメントのルールでファインラバー素材のラバージグが使えないからです。

へたっぴ

日本のバスフィッシングトーナメント団体であるJB/NBCでは、協賛メーカーがエコタックル認定を受けたルアーを使わなければならないというルールがあります(参考FECOタックル認定商品)。

ファインラバー素材のラバージグはエコタックル認定がされていないので、JB/NBCトーナメントでは使えないということです。

【さいごに】ここまでこだわる必要はないのかも

さいごに、ここまで熱弁しておきながら話の腰を折ろうと思います。笑

趣味はあくまで自己満足の世界です。

とことんこだわるのも、なんとなく選ぶのも自由です(実際、こだわらなくても釣れるときは釣れます)。

「ゴミを捨てないこと」や「魚の命を大切に扱うこと」といった最低限のマナーが守った上で、思いっきり楽しみましょう!

へたっぴ

個人的な願望を言うと、色々こだわって試行錯誤して辿り着いた1匹はマジで感動するからぜひ味わって欲しいです!ま、自由やけどね。

ラバージグに関しての記事は他にも用意しています。気になる方はぜひチェックしてください!

ラバージグのヘッド形状まとめ!違いや特徴・使い分けを解説します!

※ご質問やご要望がある方は、以下よりお願いします。

質問・要望はこちら(方法があります)

それでは!

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