低水温期はファインラバー!
なぜなら水が冷たいと、
- 水の比重が大きく抵抗が強くなる
- シリコンラバーが固くなる
ので、ラバージグのフレアが悪くなるから!
こんなのバス釣りやってたら常識でしょ!
この固定概念、ぶっ壊します。
こんにちは、へたっぴ(@hetappi_blog)です。
固定概念をぶっ壊すなんて言っちゃいましたが、ボクの結論も「低水温期はファインラバー」です。笑
しかし、その理由に大きな違いがあるので本記事で真実をお伝えします。
「低水温期はファインラバー素材のラバージグ」。今も昔も言われているバス釣りのセオリーの1つです。
理由は冒頭でもお伝えした通り、以下の2点。
- 水温が冷たいと水の比重が大きくなり抵抗感が増すから
- 低水温期はシリコンラバーが固くなり、アクション(フレア)がぎこちなくなるから
この2つの理由のうち①の水の抵抗感についてはファインラバーもシリコンラバーも同じく受けるので、実質的な違いは②の水温でシリコンラバーが固くなるという点になります。
そこで実際にラバージグを水温別にアクション比較した結果、ある結論にたどり着きました。
それは、
シリコンラバーは低水温でもアクションの質は落ちない(ラバーは固くならない)ので低水温でも気にせず使ってOK。
しかし、そもそも論としてファインラバーはシリコンラバーよりも艶かしく自発的にフレアしてくれるので、スローに誘うことが多い低水温期は特に重宝される。
よって、低水温期はファインラバー素材のラバージグがオススメ。
ということです。要するに、結論は同じですが理由が少し違うということです。
本記事ではこのような結論に至った理由を、実際の比較動画を交えながら解説していきます。
- 「低水温期はシリコンラバーが固くなる」と言われる理論
- ファインラバーとシリコンラバーのアクションを水温別に比較
理論的に「低水温期はシリコンラバーが固くなる」は正しい
ボクの意見として「シリコンラバーは低水温期でも固くならない」とお伝えしていますが、理論的にはそんなことあり得ません。
なぜならシリコンラバーは性質上、冷たいと固くなるから(逆に温かいと柔らかくなります)。これは変えようの無い事実です。
しかしこの理論が目に見えて感じられるのは、ワームなどのある程度ボリュームがある物質の場合。シリコンラバーのように1mm程度の細さの物質では、たとえ固くなったとしても微細すぎて分かりません。
つまりボクが言いたいのは「たしかにシリコンラバーは低水温期に固くなるかもしれないが、その変化は気づかないほどの小さなものである。もはやアクションに変化は起きないと言っても良い。」ということです。
いやいや…。
人間に見えなくても、その小さな変化がバスにとって大きな変化なんでしょ?
このようにお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、それはラバージグのようにアピール力が強いモノには当てはまらないとボクは考えています(マイクロワームやアピール力の弱いワームなら小さな差が大切だと思います)。
よって、「シリコンラバーは低水温期でもアクションが変わらない」という結論は変わりません。
似たような格言で「低水温期はワームよりポークルアー」というのがありますが、これはその通りだと思います(ワームのようにボリュームのある物質は水が冷たくなると目にみえて固くなるため)。
ラバージグは少し特殊なのかもしれませんね!
ファインラバーとシリコンラバーのフレアを比較
理論をつらつらと書いても仕方ないので、実際にアクションを見ていきましょう。
まずは、ファインラバーとシリコンラバーのフレアを比較していきます。
今回は、以下の2種類のラバージグを用意しました。もちろん、どちらも同じ形状・ウエイトです(O.S.Pゼロワンジグ9g)。
- 1日ベビーオイルでソークしたファインラバー素材のラバージグ
- 買ったまま(ノーマル)のシリコンラバー素材のラバージグ
水温は以下の2パターンを用意し、アクションからポーズのフレアを比較していきます。
- 20℃
- 5℃
それでは1つずつ見ていきましょう。
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20℃
まずはバス釣りのハイシーズンをイメージした水温20℃から見ていきます(※動画は左がシリコンラバー、右がファインラバーです)。
どちらもよく動いていますが、そもそもフレアの質が全く違いますね(シリコンラバーはスピード感のあるフレア、ファインラバーはモワッとした躍動感のあるフレアという感じです)。
まったく別物と考えても良いくらいに動きが違いました。
5℃
つぎに、厳寒期と言われる1月〜2月あたりの水温をイメージした水温5℃を見ていきます(※動画は左がシリコンラバー、右がファインラバーです)。
水温が変わっただけで、そのほかに変化は見られませんでした(相変わらず、フレアの質が異なります)。
大きく水を動かすことを嫌う厳寒期のバスを釣る上で、ファインラバーの自発的で艶かしいフレアは大きなアドバンテージになりそうですね。
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水温別にそれぞれのラバージグのフレアを比較
ファインラバーとシリコンラバーのフレアを比較すると、水温に関係なくファインラバーの自発的なフレアが際立つ結果になりました(正確にいうと、ファインラバーとシリコンラバーではアクションの質が違いました)。
ファインラバーが優秀なのは、あくまでアクションさせた後のポーズ時のフレアに関してです。
ポーズをあまり取らずに、スピーディーなアクションをさせたい場合は、ファインラバーのキビキビとしたアクションの出番です。
要するに、使いドコロが大切だということですね!
ファインラバーとシリコンラバーではそもそもフレアの質が違うことが分かったので、つぎは「水温によってアクションが変わるのか(ラバーが固くなるのか)?」という点をそれぞれのラバージグで見ていきます(※用意したラバージグ、水槽環境は先ほどと同じです)。
ファインラバー
まずは、ファインラバー素材のラバージグだけのアクション比較をしていきます(※動画は左が20℃、右が5℃です)。
どちらも良い動き!
でも、特に差はないかな。
何度か試してみたものの、水温が変わるとアクションが変わるということは感じられませんでした。
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シリコンラバー
次は、皆さんもボクも気になるであろうシリコンラバー素材のラバージグを見ていきましょう(※動画は左が20℃、右が5℃です)。
ご覧のとおり、シリコンラバーも水温が変わろうがアクションに変化は見られませんでした。
水温が低いとシリコンラバー固くなりアクションが悪くなると思っていましたが、そのようなことはありませんでした!
ラバージグで使われている1mmに満たないラバー程度では、水温の影響を受けないのかもしれません。
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まとめ
低水温期にファインラバー素材のラバージグが求められるのは、以下の2つの要因からだということがわかりました。
- そもそも論としてファインラバーのフレアの方が、シリコンラバーのフレアよりもポーズ時の動きが自発的で艶かしい。
- 低水温期のバスは水を大きく動かされるのを嫌う&動きが鈍いので、スローに誘えてさらにポーズ時に自発的に動いてくれるファインラバーの方が釣果に繋がる。
要するにシリコンラバーは低水温だとラバーの動きが悪くなる云々は関係ないと言うことです。(そもそも低水温でも動きは変わりません)
ま、結局「低水温期はファインラバーがおすすめ」なのに変わりないので熱弁してもあまり意味がなかった気がしますが…笑
いずれにせよ、読んで下さった皆さまをアップデートできたのであれば嬉しいです!
最後にもう一度お伝えしますが、ファインラバーとシリコンラバーは別物なので得意な状況がちがいます。
使いドコロをしっかりと見極めて、適材適所で使い分けるようにしてくださいね!
(【ラバージグ論】ラバーの種類による特徴、使い分けを解説)
それでは!
※質問やご意見がある方は以下からお願いします。