ラバージグって巻きも撃ちもできて便利!
でも、なんでもできるからこそ動かし方が迷うんよね…。
ラバージグの釣れるアクション(使い方)が知りたいな。
本記事は、このような疑問をお持ちの方に向けて書きました。
こんにちは、へたっぴ(@hetappi_blog)です。
たしかにラバージグってどんな状況でも使えますよね!
そして、「何でもできる」というのが逆に悩みになるんですよね。
本記事でラバージグのアクションと使い方・そしてラバージグの釣りをする上で知っておいた方が良いことを紹介しますので、ぜひチェックしていってください!
- ラバージグのアクション(使い方)
- 実際のアクション例
- ラバージグの釣りをする上で知っておいた方が良い情報
ラバージグの基本的なアクション(使い方)
まずはラバージグのアクションを1つずつ整理しましょう。
ラバージグのアクション(使い方)は大きく分けて以下の8つです。
- ステイ(放置)
- フォール
- ズル引き
- ボトムトゥイッチ
- シェイク
- ハングオフ
- リフト
- スイミング
ステイ(放置)
まず紹介するラバージグのアクションは「ステイ」。要するに、何もアクションを加えずに放置するという使い方です。
「何もしないだけなのにアクションとして紹介するの?」と思われるかもしれませんが、このステイは立派なアクションです。
というのも、ラバージグはステイさせると、ラバーがフレアしたり水流を受けて揺らめいたりとナチュラルなアクションを自発的にしてくれます。つまり、自分がアクションをしていなくてもラバージグが勝手にアクションしてくれているということです。
「ラバージグをどうやってアクションさせようかな?」と悩んでいる方は、まず何もしないことを試してみてください。
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フォール
2つ目に紹介するラバージグのアクションは「フォール」。着水点からボトムや任意のレンジまで落とすという使い方です。
フォールで誘う場合は、ロッドアクションで以下の2通りのアクションを出すことができます。
- フリーフォール
- カーブフォール
フリーフォール
フォールで誘う方法の1つ目はフリーフォール。これは、着水点から(ほぼ)真下へフォールさせる落とし方です。
ラバージグのフリーフォールが特に活躍する状況は、岩盤や杭・葦・ウィードといった縦のカバーやストラクチャーをタイトに攻めるとき。これらのカバー・ストラクチャーのえぐれに待ち構えているバスにアプローチするのにフリーフォールはピッタリです。
やり方は、ラバージグをキャストしてフォールさせるまでラインを張らないこと。少しでもラインテンションがかかるとカーブフォールになるので、思いっきりラインをだるだるにしましょう。
一連の流れとしては、
- ラバージグをキャストして着水するまではロッドを立てておく
- 着水と同時にロッドを下に寝かせて余分なラインを作る
(※余分に作ったラインだけでは狙ったレンジまでフリーフォールさせられない場合は、ラインを追加で出す)
といった感じです!
カーブフォール
フォールで誘う方法の2つ目はカーブフォール。フリーフォールと違い、着水点から釣り人に向かってカーブしながらフォールするのが特徴です(ちなみに、カーブフォールの方がフリーフォールよりもフォールスピードは遅くなります)。
カーブフォールが活きる場面は、フリーフォールより広範囲をスピーディーに探りたいとき。ピンポイントに真っ直ぐ落ちるフリーフォールと比べるとより広いゾーンへアピールできるので、バスの居場所がよく分からない場合に活躍してくれます。
つまり、明確に「ここっ!」というスポットがない場合はカーブフォールでテンポよく誘うのがおすすめということです。
基本的にフォールでの誘いはトレーラーワームのアクションに左右されるので、どのようなトレーラーワームをセットするのかが重要です!
ズル引き
3つ目に紹介するラバージグのアクションは「ズル引き」。その名の通り、ズルズル引っ張ってくるだけの使い方です。
ただ単に引いてくるだけなのですが、このズル引きは釣り人の技術力が特に影響するアクション。釣れる人と釣れない人では釣果の差がモロに出るアクションなので、しっかりとマスターするようにしてください。
ズル引きをする時に気を付けることは、
- ボトムから絶対に浮かせない意識(常にボトムを感じる)
- ラインもボトムに這わせる
- ラインの重みでラバージグを動かす(ラインを張る前にラバージグが動き出します)
- 常にラインスラックを作る(ラインを張らない)
- リールを巻くのではなく、ロッドで操作する(リールは余分なラインを巻くだけ)
- ロッドは縦捌きが基本(風が強い場合などはやむをえず横捌き)
ということです。
動かしたくなる気持ちをグッと押さえて、ゆ〜っくりズル引きするように心がけましょう。
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ボトムトゥイッチ
4つ目に紹介するラバージグのアクションは「ボトムトゥイッチ」。エビやハゼなどが「ピピッ」と瞬間的に逃げる動きを表現する使い方です(名前が少し似ていますが、さいきん流行っているカバースキャット等の高比重ワームのボトムジャークとは別物なのでご注意を)。
やり方は、
- ラバージグをキャストしてボトムまで沈める
- そのまま放置してラインを沈める
- 10cm〜20cmくらい素早く移動する力でトゥイッチする(ロッドはなるべく寝かせてアクションを加え、ラインとラバージグが浮き上がらないようにする)
- 少しステイ
- またトゥイッチ
といった流れです。
最初はアクションのイメージができないと思うので、1度見える水深で試してみて力加減を覚えましょう!
シェイク
5つ目に紹介するラバージグのアクションは「シェイク」。ステイでのラバーのフレアやゆらめきに若干アピールをプラスした位置付けの使い方です。
シェイクで誘う最大のメリットは、ラバージグを移動させずにバスを誘うことができるということ。つまり、「このピンスポットはバスが居るはず!」と思うような場所で長い時間誘いをかけられるということです。
ピンスポットを狙うわけではない場合は、シェイクしながらズル引きしたりフォールさせたりするものアリですよ!
やり方は、ロッドを細かく動かしてラインを弾くこと(ラインを弾くだけでラバージグに十分アクションが伝わります)。逆にラバージグをシェイクする意識だと、ラバージグが動きすぎて違和感のあるアクションになってしまうので注意してください。
活性が高いときなどはラバージグをシェイクする意識でもOKだと思いますが、ボクはラインを弾く意識を持ってからラバージグ(ワーム全般)でよく釣れるようになりました!
ハングオフ
6つ目に紹介するラバージグのアクションは「ハングオフ」。ラバージグを障害物に引っ掛けて外す使い方のことです(要は根掛かりを外す動きが誘いになるということです)。
大体のやり方は、
- ラバージグを障害物に引っ掛ける(意図せず引っ掛かった場合でももちろんOK)
- ロッドをゆっくり煽り、ラバージグの重みを感じるところまでラインを張る
- まずはラインをシェイクして、その衝撃でラバージグがハングオフするか確認
- 外れない場合はシェイクをだんだん強くする
- それでも外れない場合はロッドをさらに煽って、ラバージグを無理やり動かす
といった感じです。
ハングオフは、一連の流れにおけるシェイクや外れた時の瞬間的な動きがバスへの誘いになります。
ラバージグやテキサスリグといったワームの釣りの多くは、障害物に引っかかったときが逆にチャンス。ラバージグが障害物に引っ掛かってしまった時は、すぐにロッドを強く煽って外すのではなく、なるべく優しくアクションをさせてバスを誘うように心がけてください。
バスは障害物を好む生き物なので、引っ掛かった場所の近くにはバスがいるかもしれないと想定して慎重にアクションさせましょう!
リフト
7つ目に紹介するラバージグのアクションは「リフト」。ロッドを煽ってラバージグを持ち上げる使い方のことです。
リフトでの誘い方をする場合、大きく分けて以下の2通りのアクションがあります。
- リフト&フォール
- ボトムバンピング
リフト&フォール
リフトで誘う方法の1つ目はリフト&フォール。その名の通り、ラバージグを持ち上げて落とす使い方です。
ラバージグをリフト&フォールでの誘うメリットとしては、横の動きだけでなく高さも利用して誘うことができるということ。バスの居場所がイマイチ掴めていない・遠くのバスに気づかせたい場合におすすめな使い方です。
リフト&フォールの誘い方はバリエーション豊富で、
- ボトムからリフトor中層でリフト
- ロッドを頭の上くらいまで大きく煽りラバージグを高く跳ね上げさせる
- ロッドを数回に分けて煽り、段階的にリフトさせる
- (ラバージグをリフトさせた後)フリーフォールorカーブフォール
など、様々です(雑にいうと、なんでもアリです)。
どのアクションが正解なのかは日によって違うので、狙っているレンジやアピール力によってアクションを色々試してみてください。
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ボトムバンピング
リフトで誘う方法の2つ目はボトムバンピング。
ボトムバンピングのやり方は、ボトムからちょっとだけ浮く程度の力加減で「チョンッ」と動かすこと。イメージでいうと10cmくらいまでの高さでリフトさせる感じです。
アピール力の強弱でリフト&フォールと使い分けてみてください。
ラバージグのボトムバンピングはズル引きよりアピール力があり、リフト&フォールよりはやや控えめといった位置付けです!
スイミング
最後に紹介するラバージグのアクションは「スイミング」。基本的には投げて好きなレンジ巻くといったシンプルな使い方です。
そしてさらに、最近は新たな使い方として「ジグスト」という使い方も根付いてきました。
基本的なただ巻きと合わせて1つずつ紹介していきます。
ただ巻き
ラバージグのスイミングで誘う方法の1つ目はただ巻き。基本は一定のリズムで巻くのがおすすめですが、瞬間的にグリグリっと巻いてイレギュラーなアクションをさせる(喰わせドコロを作る)のも面白いです。
狙うレンジは、表層からボトムまで。全レンジに対応できるのが心強いですね。
水押しはそこまで強くないので、晩秋から早春にかけての強い水押しを嫌うバスを狙うのに特に活躍してくれます。
ジグスト
ラバージグのスイミングで誘う方法の2つ目はジグスト。これは、シェイクを加えながら巻いてくる釣り方です。
ジグストが通常のただ巻きと比べて違うポイントは、以下の2点。
- アピール力が強い
- ゆっくり引くことができる
つまり、
- 濁った状況や遠くからバスを寄せたい場合にはジグストがおすすめ
- クリアアップした時やナチュラルに誘いたい時はただ巻きがおすすめ
という事です。
ただ巻きとジグストでは特徴が違うので、どちらが優れているかといった比較はできません!
状況に合わせてただ巻きとジグストを使い分けてみてください。
【答えは現場】ラバージグのアクションで「これさえすれば釣れる!」みたいな使い方はありません
ここまでラバージグのアクションについて長々と書いてきましたが、「じゃあ具体的にどうやればいいの?」という疑問が出てくるかと思います。
結論をいうと、「どうやるかなんて分かりません。色々なアクションを試してその日の正解を自分で見つけましょう」です。
正解のアクションが何なのかは、その日のバスが教えてくれます。季節や状況によって「このアクションが効くだろう」という大まかな予想はできても、それが必ずしも正解になるとは限らないので「これをすれば大丈夫!」なんてものは残念ながら存在しません。
その日の正解を見つけるのがバス釣りの面白いところだという風に考えて、楽しみながらアクションを試していきましょう。
事実とはいえ「正解は自分で探してください。」と突き放すもの申し訳ないので、次の章では一般的に使えるアクション方法や気を付けることについて紹介していきます!
参考までにチェックしてください。
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ラバージグのアクションは基本アクションの組み合わせで使う
ラバージグの釣りをやり込むと、無意識のうちに1回のキャストの中で色々なアクションを組み合わせて使っていることに気づくかと思います。
今回は、下記の2つの例で紹介していきます。
- カバーとその周辺を探る場合
- オープンウォーターをスピーディーに探る場合
カバーとその周辺を探る場合
まず1つ目の例は「これぞラバージグの出番」というようなヘビーカバーを撃ちつつその周辺も探る場合。イメージとしては複数の木が絡んでいる濃いカバーのようなものです。
ピンスポットなので勝負は早いと想定し、今回は二投することにしましょう。
- カバーの奥へラバージグを滑り込ませてそのままフリーフォール
- 着底後、しばらくの間ステイ
- カバーからラバージグを出し、そこですぐにフリーフォール
- もう一度ステイ
- ボトムバンピンブで手前まで回収
- 同じポイントへラバージグを滑り込ませ、カバーに引っ掛けた状態でシェイクさせながらゆっくりフォール
- 着底後、しばらくステイ
- 引っ掛けている枝までラバージグを持ち上げ、そこでシェイク
- カバーからラバージグを外し中層までカーブフォールさせ、そこからジグストで回収
ラバージグのカバー撃ちは一投で勝負がつくことが多いですが、一投目に釣れなかった場合でもアクションを変えてキャストし直すと釣れることも十分あります!(タイミングが悪かった等ほかの理由も考えられますが、本記事では割愛します)
大事なのは、新しいアクションを試してみることです。
たとえ自信を持っているアクションがあったとしても、釣れないという結果が出たらスパッと別のアクションに変える。この切り替えの良さが釣果に結びつくかなと思います!
オープンウォーターをスピーディーに探る場合
次の例はオープンなところをスピーディーに探る場合。今回は丁寧に探る意味を込めて四投します。
- キャストしてボトムまでフリーフォール(この時、ボトムまで何秒かかるかカウントしておく)
- ボトム着底後、しばらくステイ
- ボトムを感じるスピードでスイミング
- 何か(障害物)に当たった場合はステイからのシェイク
- 障害物からハングオフさせ再びスイミングで回収
- 同じポイントにキャスト
- ボトムまでかかった秒数の半分のカウント(水深の真ん中あたり)でスイミング開始
- 回収
- 同じポイントにキャスト
- 着水と同時にジグスト開始
- 目視できるレンジをゆっくり引いてくる
- 回収
- 同じポイントにキャストしてカーブフォールでボトムに落とす
- 着底後、しばらくステイ
- 大きくリフトしてまたカーブフォール
- 着底後、ステイ
- 再び大きくリフト&フォール
- 回収
目視できない場合でも「今ラバージグはどんなアクションをしているか?」というのをイメージしながら操作するようにしましょう!
ラバージグのアクションは季節(春夏秋冬)別に変えるべきか?
先ほど、ラバージグのアクションで「これさえしておけば大丈夫!」なんてものは存在しないとお伝えしましたが、これは季節(春夏秋冬)によっても同じです。
たしかにハイシーズンと厳寒期ではバスのストライクゾーンの広さ(追いかける距離)が変わる傾向にありますが、それはあくまで傾向。ハイシーズンでも追いかける気がないバスは居ますし、逆に厳寒期でもやる気満々にアタックしてくるバスも居ます。
つまり、「ハイシーズンだからこのアクションだ!」「冬だからゆっくり!」といった先入観に捉われず、その日のバスの状態を把握することがラバージグで釣る上で重要だということです。
とはいえ、シーズナルパターンやセオリーを無視して良いわけではありません。
まずセオリー通りにやってみて、そこで上手くいかなかった場合にセオリーを捨てる勇気が必要だということです!
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すべてのアクションは「ステイ」のため
ラバージグの釣りで「このアクションさえすれば大丈夫!」といったものは無いとお伝えしましたが、逆に「これをしない人は釣れない確率がかなり上がる」ということがあります。
それは「しっかりとステイさせること」です。これができない釣り人は明らかに釣果が悪くなります(何を隠そう、昔のボクです笑)。
ラバージグのアクションは色々ありますが、ほとんどはその後のステイでラバーがフワッとフレアしてゆらめく姿を演出するためにあります(このラバージグの自発的で艶かしいフレアやゆらめきといった動きは、釣り人が表現できないアクションです)。
なので、ラバージグのアクションは自由にしてOKですが、その中に必ず「ステイ」を入れるようにしてくださいね。
ちなみにボクは、ステイ時のアクションが魅力的なファインラバー素材のラバージグをたっぷりソークさせてよく使っています!
ラバージグの能力(アクション)を最大限活かす使い方
本記事ではラバージグのアクションについて紹介してきましたが、それと同じくらい大切なのが「その使い方に合ったラバージグやトレーラーワーム、タックルを選べているか?」ということ。つまり、適切なセッティングとアクションでラバージグの釣りは成り立っているということです。
ということで、ここからはラバージグの釣りをする上で知っておいた方がいい7つのポイントを紹介します(それぞれ別記事で紹介しているので、気になるものがあればリンク先をチェックしてください)。
- ラバーの種類・カットチューニング
- ヘッド形状
- アイの角度・向き
- ウエイトバンランス
- フック形状
- トレーラーワーム
- タックル
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ラバーの種類・カットチューニング
ヘッド形状
アイの角度・向き
ウエイトバンランス
フック形状
トレーラーワーム
タックル
さいごに
今回はラバージグのアクション紹介をメインに、ラバージグの釣りをする上で知っておいた方が良いことについて解説しました。
何度も言いますが、ラバージグの釣りで「これさえすれば釣れる!」なんてものは存在しません。正解を知りたかった方には残酷なことですが、本当のことなので仕方ありません(逆に、「このアクションが釣れる!」なんて断言するブログやYouTubeはちょっとアレです)。
大切なのは釣り場に行って色々なアクションを自分で試してみて、その日の正解を見つける努力をすることです。
記事を読んで知識を蓄えるのも重要ですが「答えは釣り場にある」というのを忘れずに、まずは釣りに行ってみてください。