(ジグヘッドもそうだけど、)ラバージグって縦アイのものが多いけど、たまに横アイのものがあるよな。
アイの向きが変わるとなにか違いがあるのかなあ〜。
ということで色々調べてみたんだけど、どれもよく分からないってのが正直なところ。
誰か腑に落ちる解説して!
本記事はこのようなお悩みをお持ちの方に向けて書きました。
こんにちは、へたっぴ(@hetappi_blog)です。
ラバージグのアイの向きって、こだわる人はトコトン追求する一方、興味ない人は全く気にしない事柄ですよね!
ボクも過去にめちゃくちゃ気になったので色々調べてみたのですが、どれも「ホンマかなあ?」ということばかり。なので、ネットで書かれているアイの向きに関する記事を実際に検証して、自分なりに「これは確かに一理あるかも」「これはナイわ。」という判断をしました。
そして「この検証の過程を同じ疑問をお持ちの方は知りたいのでは?」と思ったので、本記事で紹介することにしました!
また、それにプラスして「これはアイの向きが違うことで100%変わる!」と感じたことが1つあるので紹介します!
- ラバージグのアイの向き(縦アイ・横アイ)による決定的な違い
- ネットやメーカーサイトで書かれているアイの向きに関する説を考察
ラバージグのアイの向きってどういうこと?
まずは「そもそもアイの向きってどうやって確認するの?」という部分から説明します。
※ちなみに、アイの向きは以下の2つのどちらかです。
- 縦アイ
- 横アイ
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縦アイ
縦アイとはその名の通り、フックに対してラインアイが縦(フックと同じ方向をむいている)の位置関係になっているフックのことを言います。
「ラバージグのヘッドを上にした時に、アイの向きが縦」という風に覚えると「あれ、どっちやっけ?」と悩むことがなくなると思います。
ボクの体感レベルですが、現在売られているラバージグの7割くらいは縦アイ。
つまり、アイの向きで言うと縦アイが主流ということです!
横アイ
横アイのフックとは、ヘッドに対してラインアイが横(垂直)の位置関係になっているフックのことを言います。
現在、横アイのフックは色々なメーカーから出ていますが、その多くが「縦アイのフックでは埋められない部分をカバーする」という目的から作られています。
横アイのフックが「縦アイと違って〜」という風に紹介されることが多いのは、上記のような理由からです!
(ボクはそこまでの差に感じませんが、)横アイのフックは縦アイのフックと比べてセールスポイントになると考えられているということなのでしょうね!
【異議あり!】ネットで書かれているラバージグのアイの向きに関する考察を紹介
ラバージグのアイの向きに関しては、個人ブログやメーカーの商品ページなどでさまざまな解説がされています。
まずはそれらを紹介すると共に、「これは一理あるけど、、、」「これは無いっしょ。」というボクなりの解説をしていきます。
本記事で紹介する説は、以下の3つです。
- 横アイのラバージグは枝などの「固くて横たわるカバー」に強い
- 横アイのラバージグは、より垂直にフォールさせることができる
- 横アイのジグヘッドは、結び目の位置がズレない
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横アイのラバージグは枝などの「固くて横たわるカバー」に強い
まず1つ目は、O.S.Pの斎藤寛之さんがゼロワンジグの使い分けについて解説した記事内にある「横アイのラバージグは枝などに強い」という考察です。
以下はその記事から引用したものです。
《横アイのメリット》
これは攻めるストラクチャーによって不得手があります。私の通うフィールドの利根川ではウッドカバーがメインになり、岸際には生木が冠水し、水中には流木などが点在します。「固くて横たわる」ことが多いこれらのストラクチャーですが、ジグが幹や枝に触れた際はアイも沿うように横になります。アイが横になっている場合、フックは縦の方式が成り立ちます。フックが縦に立っていれば枝を拾うことがないので、回避能力が向上します。
O.S.Pブログ『究極のカバージグ!!ジグゼロワンの使い方!!』より
この内容を画像付きでボクなりに補足すると、以下のようになります。
横アイのラバージグを枝などのカバーに引っ掛けるとき、上記画像のようにラインアイがカバーに沿うことでフックが起き上がります。
これにより、根掛かりのリスクが軽減されるということです。
この理論は、たしかに一理あります。
しかし、横アイのラバージグがフックを立てて枝などのカバーをキレイに回避するのは「カバーとラバージグが垂直に近い位置関係の場合」です。
ボートで釣りをする場合はポジションを調整できるのですが、おかっぱりの場合は、カバーとラバージグの位置関係が垂直な場合はそこまで多くなく、ラバージグが横倒れすることはよくあります。
つまり、アイの向きでカバー回避能力が変わるのは事実ですが、その能力を存分に発揮する場面は限定的ということです。
カバー回避能力に関しては、アイの向きよりもヘッド形状やアイの角度・ウエイトバランスが重要なのかなと思います!
横アイのラバージグは、より垂直にフォールさせることができる
2つ目は、釣りブログ『DeeP STREAM』 を運営するKenDさんが横アイのラバージグについて考察している記事内にある「横アイのラバージグは、より垂直にフォールさせることができる」という主張です。
その記事で主張されている内容をまとめると、以下のようになります。
- 横アイのラバージグは、垂直フォールを追求するため。
- 横アイだとフォール時に結び目が動き(上記画像)、よりスピーディーに垂直フォールさせられる。
これは、、、すみません。ちょっとボク的には考えられないです。
なぜなら、ラバージグのフォールで結び目がフック側へズレることなんて無いと考えているからです(逆に、アクション時にアイの前方へ結び目がズレることはあると思います)。
たしかに、結び目を弱くして重いラバージグを使えばKenDさんが主張する理論の状況は起きるかもしれませんが、ラバージグの釣りで結び目を弱くするなんてあり得ないですし、重いジグと言ってもせいぜい1オンス程度なのでやはり考えられません。
ということで「横アイのラバージグは、より垂直にフォールさせることができる」という理論は、本記事では否定させていただきます。
横アイのジグヘッドは、結び目の位置がズレない
最後は、RYUGI(リューギ)から発売されているミドスト用フック「Vespa(ヴェスパ)」の商品説明に書かれている「横アイのジグヘッドは、結び目の位置がズレない」という内容です(※ジグヘッドにおいての内容ですが、ラバージグにも同じことが当てはまると判断したのでご紹介します)。
詳しい内容は、以下の通り。
アイをヨコアイとする事で、使用中に結び位置が変わらず、アクションが安定する。
RYUGI(リューギ)のVespa(ヴェスパ)商品ページ
これはちょっと言い過ぎかなあと思います。
理由は単純で、アイの向きに関係なく結び目はズレるからです。
もちろんズレる頻度の多い少ないはあるでしょうが、結局はどちらも結び目がズレるので横アイをそこまで評価する必要はないと思います(ヴェスパ自体の性能はめっちゃ良いですよ!)。
※ちなみに、ノットガードという結び目を固定するシリコンチューブがあります!これを使えばアイの向きに関係なく結び目を固定することができますよ!
アイの向き(縦アイ・横アイ)が変わることでの決定的な違い
ここまでは、決定打にならない横アイのメリットについてご紹介してきました。
まぁ、アイの向きに関してはその特徴だけで決定的な違いを生むことはほぼなく、アイの角度やウエイトバランスなどの要素を合わせて「合わせ技一本」といった感じなので仕方ないんですけどね!
しかし、そんな横アイにも「これは横アイじゃ無いと絶対ダメ!」ということがあります。
それは、
『アイの角度を変えることができる』
ということ。これは横アイにしかできません。
アイの角度を変えてなにか良いことあるの?
このようにお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、アイの角度を変えられるというのはかなり良いことです。
なぜなら、45°アイのラバージグを持っていれば、アイを調節するだけで「水平姿勢にして中層シェイクしたいな」「カバーへのすり抜けをよくしたいな」といった両極端な釣りをどちらもすることができるからです。
1つのルアーで違いを作ることができるのは単純にプラスだと言えます。
ちなみにアイ角度の調整はシンプルで、ペンチで無理やり曲げるだけ。(※曲げすぎるとアイが折れる可能性があるので、慎重にやりましょう。)
簡単にラバージグの特徴を変えることができるので、ぜひ覚えておいてください!
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さいごに
今回は、ラバージグにおけるアイの角度について解説してきました。
正直なことをいうと、アイの向きはそこまで気にする必要はありません。とはいえ、アイの向きが変わることで多かれ少なかれ差が出るのは事実なので、こだわる方は意識して使い分けるようにしてくださいね。
記事内でもお伝えしましたが、ラバージグの個性を生む要素としてアイの角度はさほど重要ではなく、フック形状やアイの角度・ラバーの種類・ウエイトバランス・ヘッド形状の違いなどの方が重要です!
以下に参考記事を貼っておくので、気になる方はぜひチェックするようにしてくださいね!
- 【けっこう大事】ラバージグのフック形状の違いはかなり大きな差。
- ラインアイの角度で変わるラバージグの個性。使い分けることで釣果増!
- 【ラバージグ論】ラバーの種類による特徴、使い分けを解説
- ラバージグのウエイトバランスの違いで使用感がけっこう変わる話。
- 【ボトム・縦スト攻略】フットボールジグの特徴と出しドコロを解説!
また、質問や「○○についての記事書いて!」といったご要望がある方は、お気軽にお声かけください!
それでは!