最近、ルアーを包むタイプの収納ケースをよく見かけるなぁ。
使ってみたいんだけど、どのメーカーのラッピング式ルアーケースを選べばいいんだろう?
どれでもそんなに変わらないのかな?
ラッピング式ルアーケースの選び方が知りたい!
本記事はこのような疑問をお持ちの方に向けて書きました。
こんにちは、へたっぴ(@hetappi_blog)です。
今回は、ラッピング式ルアーケースの選び方について書いていきます!
ここ数年で特に見かけるようになった「ラッピング式のルアーケース」。従来のプラスチックケースにはない、
- ルアーの個包装
- ロッドにセットしたルアーの保護
- ケースごとバッグにぶら下げて持ち運びetc
といった魅力があるのが特徴です。
そんなラッピング式のルアーケースは複数のメーカーから販売されているので、「どれを選んだらいいの?」「どれを選んでも一緒?」といった疑問が出てくるかと思います。
そこで本記事は、実際にラッピング式のルアーケースを使い分けて導入しているボクがその疑問にお答えしようと思います。
結論を先にお伝えすると、「ラッピング式のルアーケースはけっこう違いがあるので、用途やスペックに合わせて使い分けるのがオススメ」です。
- ラッピング式ルアーケースそれぞれの紹介(商品名、スペックetc)
- ラッピング式ルアーケースを用途別に比較→オススメを紹介
比較するラッピング式ルアーケースについて
まずは、本記事で紹介するラッピング式ルアーケースを紹介します。
基本スペックや使用感・実際にルアーを収納した様子等、細かなスペックは個別記事で紹介していますので、気になる方はリンク先からご覧ください。
こんかい紹介するラッピング式ルアーケースは以下の3種類です。
- スルッパ(リョウケ)
- Abuルアーラップ(アブガルシア)
- ビッグベイトラッピング(スレイジ)
スルッパ(リョウケ)
まず1つ目は、リョウケから発売されているスルッパ。
スルッパの特徴は、
- 究極にシンプルな使いやすさ
- スモールルアーからビッグベイトまで網羅する豊富なサイズ展開
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- 加工のしやすさ
- ロッドにルアーを付けた状態ではラッピング出来ない
- ボリュームの大きいルアー(ハネモノやギル系ルアー)は苦手
といったところ。総合的に見て、持っておいて損はない商品です。
Abuルアーラップ(アブガルシア)
2つ目は、アブガルシア(AbuGarcia)から発売されているAbuルアーラップ。
Abuルアーラップの特徴には、
- ロッドにルアーを付けた状態のまま収納できる
- 程よいコストパフォーマンス
- アブガルシア好きな方にとってテンションの上がるデザイン
- カラビナなどを付けてバッグにぶら下げることは出来ない
という点が挙げられます。
特に、ロッドにルアーを付けた状態のまま保護できるところが魅力だと思います。
ビッグベイトラッピング(スレイジ)
3つ目は、スレイジから発売されているビッグベイトラッピング。
ビッグベイトラッピングの良さは、何といっても「文句の付けドコロがないくらい高品質」な点。
そのクオリティの高さは、所有する喜びすら感じさせてくれます。
また、気の利いたサイズ展開でビッグベイト収納をサポートしてくれる点も魅力的。まさに、「ビッグベイトラッピング」の名に恥じない商品だと言えます。
ただし、クオリティが高いゆえにお値段はします。消耗品であるルアーケースは定期的に買い換える必要があるので、ここは少し考え物ですね。
それぞれのルアーケースを5つの角度から比較→オススメを紹介!
それでは、ここまで紹介してきた3種のラッピング式ルアーケースをスペックや用途別で比較して、それぞれのシチュエーションにおけるオススメ度合いを決めようと思います(※場合によっては消去法で紹介します)。
オススメ度合いはボクの独断ですが、フラットな1人のユーザーの立場で判断するので参考にしていただけるかなと思います。
比較する項目は、以下の5点です。
- コスパで比較
- 収納するルアーのサイズによる使い分け
- ボリュームのあるルアーを収納する場合
- ロッドとルアーを一緒に包んで保護したい場合
- ラッピングしたルアーをバッグ等にぶら下げて持ち運ぶ場合
コスパで比較
まずは、最も単純でありながらも重要な要素であるコストパフォーマンスで比較していきます。
ラッピング式ルアーケースはそれぞれ機能性が違うので単純比較をするのに意味はあるのかなぁと思いますが、とりあえず1枚あたりのコストパフォーマンスで考えていきます。
結論から言うとコスパの高さは、圧倒的な差で
- スルッパ
- Abuルアーラップ
- ビッグベイトラッピング
の順位です。
コスパに関しては以下の図を見ていただくと一目瞭然なので、特にお伝えすることはありません。
スルッパ | Abuルアーラップ | ビッグベイトラッピング (ストレージタイプ) | ビッグベイトラッピング (ゲームタイプ) |
|
SSS | 約80円 | – | – | – |
SS | 約92円 | – | – | – |
S | 99円 | – | 1,650円 | 1,980円 |
M | 198円 | 880円 | 1,870円 | 2,200円 |
L | 440円 | 990円 | 2,090円 | 2,420円 |
W(ワイド) | – | – | 1,980円 | 2,310円 |
※サイズ表記が同じでも、それぞれサイズは異なるのでお気をつけください(それぞれのスペックは、インプレ記事からご確認ください)。
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収納するルアーのサイズによる使い分け
次は、収納するルアーのサイズによる使い分けを見ていきます。この項目に関しては、ぶっちゃけ収納できればどのルアーケースを使ってもOKだと思います。
ただ、ルアーによってはサイズ選びに注意が必要なものもあるので、実際にルアーを収納した様子を紹介しながら気をつけるポイントを紹介していきます。
今回は、ルアーを以下の5サイズにわけて収納していきます。
- 一般的なサイズのクランクベイトやミノー・ジャークベイト
- 150mmクラスのビッグベイト
- 200mmクラスのビッグベイト
- 250mmクラスを超えるジャイアントベイト
- ハネモノ・ギル系ビッグベイトのようにボリュームのあるルアー
「迷ったら1つ大きめを選ぶ」です。
ちなみに、サイズ選びの基準はクランクベイトやミノー・ジャークベイト
まずは、一般的なサイズのクランクベイトやミノー・ジャークベイトなどを収納する場合。
この場合は、
- ルアーを個包装するなら断然スルッパがおすすめ
- ルアーを複数収納するならどのルアーケースを選んでもOK
といった感じです。
もう少し深掘りします。
ルアーを個包装する場合
一般的なサイズのクランクベイトやミノーなどを個包装したい場合は、商品のサイズラインナップ的にスルッパ一択です(Abuルアーラップやビッグベイトラッピングではデッドスペースだらけになります)。
特に、フェザーフックやティンセルなどが付いたルアーを保護するのにドンピシャ。めちゃめちゃオススメです。
ルアーを複数収納する場合
一方でルアーを複数収納する場合は、特にオススメはありません。
どれを使っても満足できることでしょう(※スルッパにルアーを複数収納する場合はホールド力が落ちるので、ぶら下げチューン必須です)。
150mmクラスのビッグベイト
サイレントキラー145やジョインテッドクロー148といったオリジナルビッグベイトのダウンサイジング版(ミニビッグベイト?)を収納する場合は、どのラッピング式ルアーケースを選んでもOKです。
完全に好みで選びましょう。
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200mmクラスのビッグベイト
ジョインテッドクロー178やアダプトスイマー、ハスフラットなどの200mmクラスで2oz前後の「THE・ビッグベイト」を収納する場合は、
- スルッパとビッグベイトラッピングはほぼ問題ないので、どちらを選んでもOK
- Abuルアーラップはきわどいサイズ感なので注意が必要
といった感じ。
ですので、もし不安なのであればスルッパかビッグベイトラッピングを選ぶことをオススメします。
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250mmクラスを超えるジャイアントベイト
バラム300・245やジョインテッドクローマグナム・尺ワンといったジャイアントベイトを収納したい場合は、
- Abuルアーラップは完全にキャパオーバー(NG)
- スルッパはとビッグベイトラッピングはOK
です(スルッパ・ビッグベイトラッピングはどちらもLサイズが好ましいでしょう)。
ハネモノ・ギル系ビッグベイト
ハネモノルアーや体高のあるギル系ルアーを収納したい場合は、
- ビッグベイトラッピングのWサイズが一番おすすめ(※ルアーによっては他のサイズもいけるかも)
- スルッパ・Abuルアーラップはルアーの長さではなく幅に注意
というオススメ度合い。正直いうと、この項目はビッグベイトラッピングの良さを伝えるために用意したといっても過言ではありません。
それくらい、ボリュームのあるルアーに関してはビッグベイトラッピングのWサイズがおすすめです。
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ロッドとルアーを一緒に包んで保護したい場合
ルアーをロッドにセッティングした状態ごとラッピングして収納したい場合は、スルッパ以外を選ぶようにしましょう。
つまりAbuルアーラップかビッグベイトラッピングのどちらかを選べば良いということですが、この先は好みでOKです。
「ってか、そもそも要らんし。」と思われる方もいるかもしれませんが、リグった状態のダウンショットをそのままラッピングできたり、タックル同士のライン絡みなどを防ぐことができるので結構オススメですよ!
ラッピングしたルアーをバッグ等にぶら下げて持ち運ぶ場合
ラッピングしたルアーをバッグやパンツのベルトループにぶら下げて持ち運ぶ場合は、Abuルアーラップ以外を選ぶようにしましょう。
つまりスルッパかビッグベイトラッピングから選ぶということになりますが、スルッパに関しては自分で改造する必要があるので、
- 買ってそのまま使いたい方はビッグベイトラッピング
- 「自分で改造してもいいよ!」という方はスルッパ
という感じで選びましょう。
「じゃあAbuルアーラップもスルッパと同じように改造できるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、Abuルアーラップは素材的に厳しいです(だぶん破れます)。
なので、ぶら下げて使いたい場合はビッグベイトラッピングかスルッパから選ぶようにしましょう。
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さいごに(使い分けが大事)
今回はスルッパ・Abuルアーラップ・ビッグベイトラッピングの特徴を踏まえつつ、用途別にオススメ度合いを紹介しました。
冒頭でもお伝えしましたが、これらのルアーケースにおいて「◯◯だけ買っておけば大丈夫!」なんてことはありません。
「自分がどんな使い方をしたいのか?」をしっかり把握して、その使い方を叶えてくれるルアーケースを選ぶようにしましょう。